【総合内科専門医試験対策】忙しい先生も大丈夫!効率的な勉強法を徹底解説

「今年の総合内科専門医試験、受けてみようかな…」

そう思ったものの、情報が少なくて困っている先生はいませんか?

特に地方の病院で勤務中、医局に入っていない、同じ世代の先生がいない、周りに専門医を取ろうとする雰囲気がない職場環境だと、情報が乏しく、不安も大きいですよね。

ネットやSNSで検索しても、時間やお金がかかる勉強法ばかりが紹介され忙しい勤務医には現実離れした情報ばかりです・・・。

私自身は幼稚園児の子育てもあり、とても苦労したので、同じような境遇で日々奮闘されている先生方のお力になれたら良いな!と思い、熱意を込めて記事にします!

この記事では、私自身の経験に基づいた内科専門医試験・総合内科専門医試験に合格するための効率的な勉強法を解説します。私自身が急性期総合病院での勤務、子育て、家事と忙しく過ごす日々の中、どのように試験対策を行い、合格を勝ち取ったのか。その秘訣をお伝えします!

  • 総合内科専門医試験に効率的に合格したい!
  • 試験対策や勉強方法について経験に基づいた具体的な情報が欲しい!
  • 育児中の勤務医で試験勉強をする時間がないけど頑張って専門医を取得したい!

このようなプライベートでも奮闘する忙しい先生方に向けて、最短ルートで合格するための情報をお届けします。同じような境遇にある先生方の試験合格のお手伝いができれば幸いです。

紹介されている主な試験対策方法

ネット、SNSで内科専門医試験や、総合内科専門医試験の対策方法を検索すると、以下のような勉強法が紹介されています。

  1. イヤーノートの活用
  2. セルフトレーニング問題
  3. 試験のあとも残しておきたい 内科専門医・総合内科専門医試験対策問題集 改訂2版 単行本2025/3/4

  4. 日本内科学会 認定内科医試験・総合内科専門試験 過去問集
  5. JMECC 内科救急診療指針2022
  6. Care Net TV 総合内科専門医試験対策ビデオ
  7. 総合内科専門医試験 オンライン模試

などなど・・・。

しかし、日常臨床で忙しい先生方が、これら全てをこなす時間はないですし、余計な出費も極力避けたいですよね。私たちは試験合格に本当に必要な勉強法を見極めていくことが重要になります!

子育てで忙しい先生方へ:試験勉強は割り切りが必要

  1. 最終目標=試験に合格し専門医資格を取ること!
  2. 専門以外の分野も幅広く勉強する必要があり、興味がない分野でも試験対策と考え割り切る
  3. 限られた時間で結果を出すため、効果的・効率的な試験対策が重要
  4. 受験者が行う試験勉強は必ず行う
  5. 最後まであきらめない!
  6. 少しでも試験対策の時間を探す

専門分野以外の問題は、初見ではほとんど解答できず、困惑すると思います。

忙しい先生方が専門分野以外の勉強に時間を割き、かつ臨床ではほとんど役に立たないであろう細かい知識を学ぶことに意味を見出せないこともあるかと思います。ですが、合格するためには上記のように割り切りが必要です。

私が実際にした試験勉強の手順、内容を公開!

1. まずは受験年度の最新のイヤーノートを購入

内科専門医試験、総合内科専門医試験対策では最新のイヤーノートを購入することが必須です!

特に付属するクイックチェックが試験対策で重要です。

専門医試験では最新のガイドラインを反映し出題されます。出題する側も問題を作成しやすいですよね。

イヤーノートは

①最新のガイドライン、トピックスが記述されている

②実際に過去の専門医試験で出題された箇所が分かるようになっているため、試験で問われる重要事項を効果効率的に把握できる

上記の理由から試験対策には必須です。すぐに準備しましょう!

2.クイックチェックを中心に勉強を進めよう

クイックチェックは実際に使ってみたら分かりますが、各分野のチェック事項が簡潔かつ網羅的にまとめられているため、短時間で効率的に知識を吸収できます。

イヤーノートと併用することで、知識の定着率もアップできます!

育児で忙しく時間がない先生方に私がお薦めする勉強法は、クイックチェックを中心とした試験対策です。

その理由は下記の記事でも解説していますので、あわせて参照ください。

内科専門医試験対策の救世主!イヤーノートのクイックチェック徹底活用術

3.実際の試験勉強の流れ、コツを解説!

①クイックチェックの進め方

例えばクイックチェックの初めは「A.消化管」です。クイックチェックをみて覚えるべき重要事項をチェックします。ほとんど知識がない場合は、該当分野のイヤーノートをサラッと確認し理解と暗記の助けにします。まずは「A.消化管」を一通りチェックしていきます。

②その後は同様に、「B.肝胆膵」→「C.循環器」→・・・と順々に進めていく

クイックチェック→イヤーノート→クイックチェックの流れでチェックしていく

まずは一周しましょう(ここが一番大変ですので辛抱強く取り組みます)。

1周目はたくさん時間がかかりますが、まずは1周を終わらせましょう!ポイントは、1周目を早く進めることです。

④勉強し始める分野は、「自身の専門分野以外、日常臨床であまり担当しない分野から優先」する

例えば、私の場合は日常臨床で呼吸器疾患を扱いますので、それ以外の知識がほとんどない分野から勉強していきます。

(専門以外は、ほとんど知識がない状態で途方に暮れてしまうと思いますが、焦る必要はありません)

医師国家試験の際に、一度は覚えた知識ですので、一度みれば「こんな知識があったな~」程度に多い出せればオッケーです。

⑤クイックチェックの2周目からは、覚えていくことを意識していこう!

(2周目をスタートする時は、ほとんど覚えていない状況だと思いますが焦る必要はないです)

⑥3周目は、2周目より、もっと覚えることに徹していく

(3周目くらいになると、徐々に暗記できている項目が増え、精神的に楽になってきます)

このあたりで、内科学会から出版されている過去問集も解いてみましょう。結構解ける問題が増えてきていると感じると同時に、課題も見えてくると思います。

私は試験本番の一か月前の時点でクイックチェックを3周ほど行っていました

⑦専門分野は2週間前にクイックチェックを確認する

知識の抜けをチェックする程度で済み、時間はかからないはずです。

私の例でいえば、日常臨床で呼吸器内科・膠原病・免疫アレルギー疾患を診療するので、後回しにしました。

⑧内科学会のセルフトレーニング問題 3年分

内科学会が専門医更新のために作成しています。各分野のトピックスを把握する目的で利用します。

⑨JMECCの分野も対策

内科救急診療指針2022」と「ICLSコースガイドブックはJMECCの講習を受ける前に、一度は通読されると思います。専門医試験でも出題がされますので、試験前に重要事項を復習しておくと、確実に得点源になりますよ!

以上が、私が実際に行った専門医試験の勉強方法です。この内容で試験勉強をすれば、80%の得点率で合格できると思います。実際に私は80%を超えて合格することができました。

合格するための日常の過ごし方

子育てをしていると、時間を確保することが難しいです。

忙しい日常臨床と家庭生活の中で、試験対策に使える時間なんてありません!

でも何とかして時間を捻出する必要があります。

そこで私が試験前に実践していた過ごし方をご紹介します。子育てで受験を迷われていたり、悩まれている先生方のご参考になれば幸いです。

ポイントは、日常業務で試験対策を兼ねることができないかを意識して過ごすことです。

1.いつもより30分~1時間早く起床し勉強する

2.担当患者、外来患者さんで遭遇した疾患等をイヤーノートでチェックする

3.お昼ご飯をすぐに食べ、昼休憩で勉強する

自分のデスクですぐに昼食をとり、隙間時間を勉強にあてましょう。小さな積み重ねが重要です!

4.ローテート中の研修医に内科専門医で出題されそうな点を意識して指導する

例えばローテーション中の研修医が担当中の患者について、「内科専門医試験ではここが問われるので重要だよ」と話すと、要点を絞った指導と自身の試験対策にもなりますよね。

試験勉強をした知識を交えてレクチャーするのもいいですよ。

5.仕事から帰宅する前に、少しだけ勉強して帰る

仕事で疲れているとは思いますが、あと少し、もうひと踏ん張りだけ頑張りましょう!

6.日常業務中に無駄な時間を過ごさないようにする

意外と多いです。意味のない、無駄な会話で時間を浪費しないように意識することで、隙間時間を作ることができます。

7.子どもを寝かしつけたら、もうひと踏ん張りする

8.疲れたら上手に休もう!体調を崩すと逆にマイナス

子育て中の医師が、試験勉強をするのは本当に大変です。

ですが、くれぐれも頑張りすぎて体調を崩さないようにしてくださいね!

先生が体調を崩すと、職場だけでなく、子どもたち家族にも迷惑をかけてしまいますから・・・

(私は無理して勉強していた時期があり、風邪を引いて家族に迷惑をかけたことを反省しました)

仕事が忙しい時には無理して勉強する必要はありません。試験勉強より日常業務や家庭、体調を優先してください!ただの資格試験ですから。

専門医試験合格に最低限必須な書籍・問題集のまとめ

1.最新のイヤーノート(付属のクイックチェック)

2.日本内科学会 認定内科医試験・総合内科専門試験 過去問集 第2集

過去問集は必須です。本番の出題形式の確認と、自分の苦手分野を把握できます。

ただし、古い年度の問題なので、参考程度です。

3.内科学会のセルフトレーニング問題

Up to date対策として、3年分は目を通しておきましょう。

各分野のトピックスを把握するのに役立ちます。

4.JMECC 2022年内科救急診療指針

JMECCの分野も出題範囲です。「内科救急診療指針2022」と「ICLSコースガイドブック」は試験前に通読しておくと、確実に得点源にできます!

5.改訂第5版日本救急医学会ICLSコースガイドブック

試験勉強をいつから始めれば間に合う?

ゴールデンウィーク前までには上記の書籍を準備し、連休中には試験勉強に取り組めば間に合うと思います!私は、ゴールデンウィーク頃からの勉強でなんとか間に合いました。

私が勉強を始めた頃は、「モチベーションの維持が難しいこと、勉強効率が悪いこと、具体的な勉強方法が分からず不安を感じて余分な勉強をしたり」等で回り道をしていました。

試験勉強をしていた当時の私自身には「この記事に書いてある内容で試験対策を進めていけば、十分に合格点に達するので安心して勉強を進めてね!」と伝えてあげたいです。

ネット検索すると、色々な情報がUpされていますが、色々な問題集、試験対策講座にかける時間とお金はありません。資格試験にすぎないので、必要な書籍を購入して、効率的に勉強を進めましょう!

試験前日、当日の過ごし方

試験前日は、移動中のバスと電車内ではひたすらクイックチェックの確認をしました。

宿泊ホテルは、試験会場までアクセスのいいホテルを確保しましょう(早めの予約をお薦めします)。宿泊ホテルにチェックインしたら、夕食、朝食を準備し、すぐに勉強を開始します。

試験直前は、かなり集中力が高まっています。食べる時間を惜しんで最後まで知識をインプットし続けましょう!

そして夜はしっかり睡眠をとりましょう!(試験当日はかなり消耗するので休みましょう!)

試験当日の朝も、朝食をとり次第すぐに勉強です!

試験会場に行く前に、試験中のお昼ご飯、お菓子、飲み物をしっかり準備しておきましょう!

そして移動中、会場でも直前まで勉強です!

試験を受けてみて

・総合内科専門医試験は、かなり難しかったです!(落ちたかなって手応えでした)

・全体的な試験時間の余裕はあまりないです。考えても解答できない問題はさっさと飛ばしていきましょう

・休み時間はイヤーノートで、分からなかった箇所を確認しておきましょう

・かなり疲れます

最後まで一問でも多く正答を出すことに全力を注ぐという意識が大切です!!

まとめ

この記事では、私が内科専門医試験・総合内科専門医試験に合格するために行った試験対策・勉強方法を経験を基に解説しました。

私は幾度となく諦めそうになりました。

終わってみて、「いかに忙しい仕事をこなしながら、子育て+家事の合間で勉強時間を確保し、効率よく試験勉強ができるか」がポイントだと感じました。

クイックチェックでベースの知識を確認できれば合格ラインには達することができます!

(私は勉強時間の大半をクイックチェックしかできませんでしたから)

まず最新版のイヤーノートを購入

すぐにクイックチェックに取り掛かること!

以上が、コスパよく、効果効率的に試験に合格することができるアプローチです!

この記事が少しでも悩まれている先生方のお役に立てたなら幸いです。 総合内科専門医試験は大変ですが、諦めずに頑張ってください。 応援しています!

本記事でお薦めした書籍のAmazonリンクを掲載しておきます

最新のイヤーノート(2026)

内科救急診療指針2022

ICLSコースガイドブック

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