「がん治療認定医試験では、どの書籍を使って勉強すればいいの？」
「どのようにがん治療認定医試験対策をしていけばいいの？」
「忙しいので、なるべく効率的に勉強をすすめたい」
「実際にがん治療認定医試験に合格した人の体験談を知りたい！」
このような先生方に向けて、効率的に試験勉強を行い合格できることを目標に記事を書きます！
そのために、この記事では「私が受験をしようと思った理由」、「実際に行った試験対策内容」、「お薦めの試験対策方法・ポイント」、「実際に試験対策に用いた書籍」について簡潔にまとめます。
特に子育て中で多忙な先生方にとっては、まとまった試験勉強時間を確保することは難しいと思います。
この記事では、育児と臨床業務の合間に、苦労しながら受験した私自身の体験談をもとに、合格するための具体的な試験対策方法をお伝えします。
実際に合格した体験談をもとに記事にするので、必ず先生方の試験合格のお役に立てるはずです！（合格したらコメントを頂けると嬉しいです）
がん治療認定医とは？
日本がん治療認定医機構が認定する資格で、がん診療に必要な基礎知識を体系的に修得したことを示すものです。
がん診療の重要性は増してきており、呼吸器内科をはじめ、すべての臨床医にとって欠かせない重要な分野です！
がん診療に関わる先生方は、いい勉強の機会になるので、ぜひ受験してみてくださいね。
試験対策を始める前に：なぜ試験勉強をするのかが大事！～私が受験をしようと思った理由～
この資格試験は、おそらく先生方が想像している以上に難しい試験です。
理由として、先生方の専門科以外の、がん診療の基礎～各分野の細かい知識まで、広範囲に知識を問われることが挙げられます。そして、忙しい日常生活の中で進める必要があるので、結構大変な試験です。
試験勉強中には、幾度となくモチベーションが下がってきます。合格するには、モチベーションをいかに保ちながら試験勉強ができるかがポイントだと感じました。
では、そのモチベーションをどのように保つのか？
これには、先生方が「なぜ試験勉強をしようと思ったのか」を忘れないことが重要です。
「医師になってから、がん診療を系統的に学んだことがなかった。そろそろ網羅的に勉強をして、診療のレベルアップをしたい」
これは私が受験を決意した理由のひとつです。
試験勉強をする前に、「なぜ試験勉強をするのか？」を確認し、モチベーションが維持できるようにしておくと強いです。
この資格は、臨床医としての「がん診療の基礎体力」を身につけ、知識の棚卸しをする絶好の機会になるので、ぜひ頑張ってくださいね！
実際に行った試験対策内容
2025年度を例にすると、2025年7月23日に試験申し込みが終了しています。
そして、教育セミナー受講、受験申込者には、8月中旬以降にテキスト（第19版）が発送されてきます。
以下の順番で試験対策を行えば合格できます！
①届いたテキストをチェックしていく！
- 1～2分野／日を目標に進める
- 1周目は下線部分を重点的に確認
- とにかく1周目を早く終えて、2周目へ
- 2周目からは、下線部分を覚えていくことを意識。徐々に知識を定着させていく。
- 教育セミナー配信までの約2ヵ月の間に、3周目を終える
②教育セミナーWeb配信を視聴する
教育セミナー配信期間：2025年10月3日（金）13:00 － 10月18日（土）24:00です。
このWebセミナーの量も多く、各講師の先生が、濃密な講義をされます。
講義では重要ポイントをまとめてくれますので、ぜひチェックしてください！
講義を受けながら理解の確認、知識を定着させていきましょう。
③認定医試験まで、テキストを中心に覚える
上述の①、②を行うと、試験本番になります。
余力がある方、問題形式で知識を確認したい方は下記に紹介する「がん治療認定医試験問題集」で対策をしてもいいです。
認定医試験日程：2025年10月19日（日）と公表されているので、試験直前まで、1つでも覚えるようにしましょう！
お薦めの試験対策方法・ポイントのまとめ
- 試験勉強開始は「試験申し込み後にテキストが届いてから」スタート！
学会からの公式テキストが届いてから、できるだけ早めに取りかかるのが現実的です。
直前1ヶ月では合格は厳しいです。
教育セミナー配信が始まる前までの2ヶ月程度が勝負です。 - 基本はテキスト中心の試験勉強でオッケー！
- 各分野から、しっかりと出題されるので、抜けがないように
- スキマ時間を有効活用
30分単位の「短時間学習」を積み重ねる意識が大事です。例えば、家族就寝後、早朝の時間帯、当直中、昼休み、業務の合間など時間を見つけていきましょう。特に子育てなどで忙しい先生方は、隙間時間を探して勉強をしていきましょう！ - 試験勉強のモチベーションを維持するための対策を考えておこう！
忙しい日常の中で、専門以外の領域も勉強しなければ合格できません。専門外の診療科の勉強は大変で、モチベーションを維持することが難しかったので、ぜひ維持するための方法を考えておくことをお薦めします。 - 家族の理解と協力を得る
「がん診療の知識を整理することで患者により良い医療を提供できる」などと家族にも話し、支えてもらうのも大切です。
その他に実際に試験対策に役立った書籍
☝残念ながら、がん治療認定医試験の問題集はこれくらいしかありません。問題腫で知識の確認をしたい方や、問題を解きながら進めたい方には利用価値があると思います。
☝「新臨床腫瘍学」は、私は以前から持っていました。日常臨床でも、知識を確認したい際に利用しています。
がん診療をする先生は、もっていてもいい書籍だと思います。
まとめ｜がん治療認定医試験対策の要点
- 公式テキスト中心が最も最短かつ効率的な対策方法
- WEBセミナーで効率的に要点整理
- 勉強開始は試験申込と同時。最低でも2ヶ月程度の準備期間を推奨
- 子育て中、多忙な医師も「短時間学習×繰り返し」で対応可能
- 試験勉強のモチベーションを維持するための対策を考えておく
がん治療認定医は、日常診療のレベルアップに直結する実践的な資格です。
忙しい今だからこそ、体系的な学び直しの機会としてぜひ挑戦をおすすめします。
【総合内科専門医試験対策】忙しい先生も大丈夫！効率的な勉強法を徹底解説 
