【はじめに】
後悔の少ない後期研修医の期間を過ごすために必要な姿勢や考え方について記事にします。
初期研修医2年間を修了後の後期研修医の期間は、医師にとってすごく重要な期間です。
なぜなら、医師としての基礎を作り、専門性を高め、将来のキャリアを築く上で非常に重要な時期だからです。
初期研修医2年間も重要ですが、それ以上に重要な期間だと断言できます。この期間をどのように過ごすかが、医師として大きく成長できるかどうかのカギとなります。
この期間を最大限に活かすために、後期研修期間をどのように考え、過ごしていけばよいのかについて、若手指導医として多くの研修医の先生方に接している立場から解説していこうと思います!
少しでもより良い研修医期間を過ごしたい先生方は、ぜひ一読くださいね!
後悔のない後期研修医期間を過ごすために必要なこと
1. 目標を明確にしよう!
・既に将来の進路が決まっている先生は、後期研修医期間で身に着けたいスキルや、研修終了後にどのような医師になっていたいのかをイメージしてみましょう!
・進路に迷っている先生は、何となく過ごすことだけはやめましょう。
「楽しそうな分野、やりがいのある分野、性格があっていそうな分野、患者さんのために頑張ることができる分野はどこなのか?」を問いながら後期研修期間を過ごしていきましょう。きっとどこかで方向性が決まってくると思いますよ!
漫然と研修医期間を過ごすのではなく、前向きに研修期間を過ごしていくことが大切です!
進路が決まっている先生は、どんどん医師として成長していきますから、大きな差になってしまいます。
- 専門分野: どの分野を専門にしたいのか、明確な目標を持ちましょう。
- スキルアップ: どのようなスキルを身につけたいのか、具体的に目標を設定しましょう。
- キャリアプラン: 将来どのような医師になりたいのか、キャリアプランを描きましょう。
2. 積極的に学ぶ姿勢
後期研修医期間に限りませんが、(特に研修医の期間は)積極的に学んでいく姿勢が重要です。
密度の濃い時間を過ごすためには、仕事をこなすだけではなく、日々学ぶ姿勢が重要です。
若い先生方にとって、多くのことは初めてのことばかりだと思いますので、周囲の方に遠慮なく聞いてくださいね。
- 書籍や文献を読む: 専門書や論文を読み、最新の知識を習得しましょう。
- 学会参加: 学会に参加し、見識を増やしましょう。
- 勉強会: 勉強会に参加し、知識を深めましょう。
- オンライン学習: オンライン教材を活用し、効率的に学習を進めましょう。
3. 多様な経験を積む
多くの症例を積極的に受け持ち、診療していくことにより、臨床経験を積んでいくことができます!
また医師としての基礎を作るためには、担当症例だけではなく、周りの先生、コメディカルからも多くのことを吸収していってください!
学ぼうとする姿勢があり、多くの経験を積もうと頑張っている先生には、必ず周りから評価されており、助けてもらえます。
医師の世界は、経験の有無が非常に大きい世界です。
ぜひ、多くの経験、苦労を積んでいってください!
- ローテーション: 複数の診療科をローテーションし、幅広い知識と技術を身につけましょう。
- 症例数: 豊富な症例を経験し、臨床経験を積みましょう。
4. 良好な人間関係を築こう
これから後期研修医になり研修を積んでいく先生に、ぜひ、お伝えしたいことがあります。
それは、同僚、周りの医師、コメディカルスタッフたちも働きやすいように協調して仕事をしていってほしいということです。特に若い先生方は、周りのスタッフの支えがあり診療できているということを忘れないで欲しいです。
残念ながら、初期研修医を修了した途端に、態度が豹変してしまう先生がいます。
初期研修医の時は挨拶もできていたのに・・・。初期研修が修了すると、一人前の先生になった気になってしまう先生がいますが、このような態度で得をすることはありません。
ぜひ、良好な人間関係を築きながら充実した研修期間を送ってほしいです!
- 先輩医師: 先輩医師からアドバイスをもらい、積極的にコミュニケーションを取りましょう。
- 同僚: 同僚と協力し、切磋琢磨する関係を築きましょう。
- 患者さん: 患者さんと積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築きましょう。
5.休む時には休みましょう
常に頑張り続けることができる先生もいるかと思います。しかし、多くの先生はそうではないと思います。疲れがたまってきたときは、休むことができる時間をしっかり作っていきましょう!
「疲れた時、しんどくなった時に、上手に休む時間を作り、リフレッシュできる」という能力も、医師にとっては重要な能力だと考えます。
- 休日: 休日はしっかりと休み、リフレッシュしましょう。
- 趣味: 趣味の時間を持つことで、ストレスを解消しましょう。
- 運動: 運動することで、心身ともに健康を保ちましょう。
6. 定期的に自己評価をしてみよう
- 定期的な振り返り: 定期的に自分の成長を振り返り、改善点を見つけましょう。
- 目標との比較: 目標と現状を比較し、モチベーションを維持しましょう。
7. メンタルヘルスの管理
後期研修医期間は、多くのストレスがかかりやすい時期です。
この期間に医師として一番伸びる時期ですが、頑張りすぎて、心身に不調をきたしてしまうことは避けなければいけません。ストレスを溜め込まず、適度に解消する工夫をしましょう。また悩み事があれば、先輩医師や友人、指導医(メンター)に相談するなどして抱え込まないようにしていきましょう。
8. 将来を見据えて研修をしていきましょう
将来のキャリアパスについて、積極的に考えていきましょう。あまり先まで考えれないという先生方は、まずは専門医取得に向けて、計画的に準備を進めていきましょう。
9.前向きに仕事をしていこう
後期研修中は、色々なストレスがかかり、嫌気が指してくることもよくあります。
私自身も、そう感じることが多々ありました。ですが、最終的にはなんとかなります(笑)
前向きに仕事に取り組んでいくと、うまくいくことが多いと思いますし、困った時に回りが助けてくれると思います!
まとめ
今回は、後悔の少ない後期研修医の期間を過ごすために必要なコトについて、指導医という立場からみて、重要なことについて記事にまとめてみました。
後期研修医期間は、医師として一番成長できる大切な時期です!
そのため、しっかり目標を立て、積極的に行動できれば多くの経験を積むことができます。
周囲の人とのコミュニケーションを大切にしてください。
そして自分自身の健康に気を配り、無理のないペースで研修を進めてほしいです。
今回、ご紹介したこれらの考え方を実践することで、必ず充実した後期研修医の期間を過ごすことができるようになります!この記事が、これから後期研修医(専攻医)になる先生方のご参考になれば幸いです!