(2026年4月更新 *この記事はAmazonアフィリエイトを利用しています)
現役の呼吸器内科専門医・臨床医。医師国家試験を経て初期・後期研修を修了。現在は専門医として勤務しながら後進の教育・指導にも携わっている。医学生時代からイヤーノートを愛用し、研修医・専攻医を経た今も手放せない一冊。
はじめに——こんな疑問を持ったことはありませんか?
医師国家試験の合格を目指して、日々の実習や勉強に励んでいる医学生のみなさんへ。
「イヤーノートって本当に必要なの?」
「高いし、いつ買うのが正解なんだろう…」
「中古でもいい?去年の版でも大丈夫?アプリでもいい?」
同じ疑問を、私も医学生のころ持っていました。先輩に聞いても「まあ買っとけ」という返答だけで、なぜ買うべきか・いつ買うべきかを丁寧に教えてもらった記憶がありません。
この記事では、その疑問に答えます。
- いつ買うのがベストか(学年・月別の具体的な判断基準)
- 新品・中古・アプリ・Kindle、どれを選ぶべきか
- 買った後、どう使えば元が取れるか
- 国試直前期の具体的な活用法
購入を迷っている方の”最後の一押し”、あるいは「やっぱり買わなくていい」という判断材料になれば幸いです。
イヤーノートとは?基本情報まとめ
イヤーノート(MEDIC MEDIA刊)は、医学生から研修医・臨床医まで幅広く愛用される医学参考書です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出版社 | MEDIC MEDIA(メディックメディア) |
| 対象 | 医学部生・研修医・臨床医 |
| 特徴 | 全科横断・国試出題範囲を網羅 |
| 更新 | 毎年改訂(最新ガイドライン・診断基準を反映) |
| 形式 | 書籍版 / アプリ版(メディックメディア公式) |
| 価格目安 | 書籍版:約29,800円 |
| 発売時期 | 毎年3月(例:2027年版は2026年3月発売) |
各診療科の基礎から専門医レベルまで要点をまとめた”総まとめ本”であり、毎年のガイドライン改訂や国試出題傾向を反映してアップデートされるのが最大の強みです。
なぜ医学生にイヤーノートが「必須」なのか?

データで見るイヤーノートの圧倒的カバー率
MEDIC MEDIAの公式データによると、
119回医師国家試験において、イヤーノートの記載知識で問題の94%が解ける
(MEDIC MEDIA ホームページより)
つまり、イヤーノートの内容を理解できれば、国試の9割以上はカバーできる計算になります。また、直近3回分の国試で問われた知識には青下線が引かれており、「ここは頻出」という優先順位が一目でわかります。これは他の参考書にはない大きなアドバンテージです。
国試に落ちる人に共通する”情報の散らばり”
国試に不合格になった人の多くは、「知識量が足りなかった」のではなく、「何が重要かの優先順位を間違えていた」ケースが非常に多いと言われています。
私の周囲でイヤーノートを使わずに国試対策を進めた人たちから、共通して聞いた悩みがあります。
- 「勉強している内容が国試に必要かどうか判断できない」
- 「直前期に情報があちこちに散らばっていてまとめきれない」
- 「グループ学習で周りとやっている内容にズレを感じる」
イヤーノートは単なる参考書ではなく、「ここまでやれば大丈夫」という学習範囲の線引きをしてくれる地図です。
国家試験対策において「情報の一元化」と「頻出度の可視化」という点でイヤーノートを上回る参考書は現時点では存在しないと思います。
イヤーノートをいつ買う?学年・時期別ガイド

【1〜2年生:基礎医学期】先輩の譲り版でOK
1〜2年生は解剖・生理・生化学などの基礎医学が中心で、臨床的な知識はまだ必要ありません。この時期のイヤーノートの使い方は「臨床医学の全体像を掴む辞書」として活用するのが主な目的です。
おすすめ:先輩の使い終わったイヤーノートを譲ってもらう
1〜2年前の版でも基礎知識の部分は大きく変わりません。この時期に最新版を購入する必要はなく、むしろ「お金をかけずに全体像に慣れておく」だけで十分です。
【3〜4年生:CBT・臨床実習期】自分の書き込み用を購入する価値あり
OSCEや学内CBT、そして臨床実習が始まるタイミングです。ここが「自分専用のイヤーノートを手に入れるべき最初のタイミング」です。
自分のイヤーノートがあると、
- 実習で学んだことをその日のうちに書き込める
- 患者さんとの実際の出会いをきっかけに、関連疾患を横断的に調べられる
- 学内試験でも「国試に出るかどうか」を意識しながら知識を積み上げられる
おすすめ:4年生の臨床実習開始前に購入を検討
ただしこの時期は「最新版でなければNG」という制約はやや緩めです。1〜2年前の版であれば、大きな診断基準の改訂がない科目は十分活用できます。
【5〜6年生:国試対策期】最新版を必ず購入。ここは出費を惜しまない
6年生は国試対策が本番です。この時期だけは、最新版を迷わず購入してください。
① ガイドライン・診断基準の改訂が国試に直結する
近年の国試は最新のガイドライン準拠の問題が増加しています。糖尿病・高血圧・感染症など、1〜2年で大きく変わる分野は少なくありません。
② 直近3回分の国試傾向が青下線で更新されている
毎年、最新の国試で問われた知識が青下線として追加マークされます。最新版でないとこの”出題傾向の地図”が不完全になります。
③ 精神的な安心感が生産性を高める
「この記載は古いかもしれない…」という不安を抱えながら勉強するのは、精神衛生上も非常に良くありません。最新版を手元に置くことで、安心して学習に集中できます。
「去年の版でもいいかな…」と迷う気持ちはよくわかります。でも国試に落ちてしまった場合の機会損失(1年間の勉強時間・精神的消耗・初期研修の遅れ)を考えると、数万円の投資は圧倒的にコスパが良い選択です。
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「何月に買うのがベスト?」
実は「学年」だけでなく、「何月に買うか」も重要です。
イヤーノートの発売サイクル
- 新版は毎年3月頃に発売されます
- 前年度版は発売後に旧版となり、在庫が減少していきます
| 時期 | おすすめアクション |
|---|---|
| 3〜4月(新学期) | 6年生になったら迷わず最新版を購入。 |
| 5〜6月 | 購入がまだなら早急に。国試対策の授業・講習が始まる前には手元に置いておきたい。 |
| 9〜10月 | CBTや模擬試験に合わせて4〜5年生が購入するタイミング。 |
| 11月以降 | 5年生で早めに国試対策を考えている方は購入検討。 |
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よくある疑問:中古・古い版・アプリ・Kindle、どれが正解?
Q1. 中古のイヤーノートでも大丈夫?
A:国試対策期(5〜6年生)は避けた方が無難。それ以外の学年なら活用OK。
臨床実習の予習・基礎固めとして使う分には問題ありませんが、国試対策の本番では最新版の新品を選ぶべきです。
Q2. 1〜2年前の版でも大丈夫?
A:科目によります。6年生の国試直前期は最新版一択。
解剖・生理などの基礎医学は大きく変わりません。一方で感染症・腫瘍・代謝疾患・循環器などはガイドライン改訂の影響を受けやすい分野です。直前期に「この記載は古いかも…」という不安を抱えて勉強するのは得策ではありません。
Q3. アプリ版と書籍版、どっちが良い?
A:目的によって使い分けがベスト。
| 書籍版 | アプリ版 | |
|---|---|---|
| 書き込み | ◎ 自由に書き込める | △ デジタルメモのみ |
| 携帯性 | △ 重い(約2.5kg) | ◎ スマホ/iPad1台で持ち歩ける |
| 検索性 | △ 索引から手動検索 | ◎ キーワード瞬時検索 |
| 価格 | 買い切り型・初期費用大 | 年額プランで分散可 |
| 記憶定着 | 書き込みで◎ | スキマ時間活用◎ |
Q4. Kindle版はある?
A:イヤーノートにはKindle版はありません(2026年4月時点)。
電子書籍対応はメディックメディア公式アプリのみです。iPadで使う場合、アプリ版を使いつつGoodNotesなどで別途書き込みノートを作成する方法が人気です。
イヤーノートを最大限に活用する5つのポイント
① 臨床実習と連動させる
実習で出会った疾患を、その日のうちにイヤーノートで確認する習慣をつけましょう。「教科書の知識」と「実際の患者さん」がリンクすることで、記憶の定着が格段に上がります。
② 自分だけのオリジナルノートに育てる
付箋・マーカー・書き込みを積極的に活用し、自分の言葉で補足を加えていきましょう。
- 赤ペン → 国試で問われたポイント、語呂合わせ
- 青ペン → 実習で実際に見た症例のメモ
- 黄色マーカー → 頻出・重要事項
- 付箋 → 「後で復習」「他の疾患との鑑別」など
国試直前には「自分が書き込んだイヤーノート」が最強の参考書になります。
③ 「イヤーノートファースト」の習慣を作る
学内試験・実習レポート・疾患の調べ物——何か調べるときはまずイヤーノートを開く癖をつけましょう。スマホで検索する前にイヤーノートを開くことで、「国試に必要な知識」と「余分な情報」を自然と選別できるようになります。
④ 過去問とセットで回す
イヤーノートは参照書籍。単独で読むだけでは知識は定着しません。
推奨する使い方:過去問(クエスチョン・バンク等)を解く → わからなかった問題をイヤーノートで調べる → 該当箇所に書き込む → 後日見返す
この「問題 → 参照 → 書き込み → 復習」のサイクルが最も知識の定着に効果的です。
⑤ 研修医になってからも使い続ける
イヤーノートは研修医になってからも強力な武器になります。私自身、研修医時代に「初めて見る疾患」に直面したとき、何度もイヤーノートを開きました。学生時代に書き込んだメモが、そのまま臨床の場で役立つ場面は想像以上に多いものです。
国試直前期(11〜2月)の具体的な使い方
国試直前期は「新しい知識を入れる」フェーズではなく、「頭の中の知識を整理・確認する」フェーズです。
| 時期 | イヤーノートの使い方 |
|---|---|
| 11〜12月 | 模擬試験で間違えた問題をイヤーノートで確認し、該当ページに印をつける。「自分が弱い科目のページ」を洗い出す。 |
| 1月 | 印をつけたページを繰り返し見返す。青下線(頻出)のページを重点的に確認する。 |
| 2月(直前2週間) | 自分が書き込んだメモ・付箋を一通り見直す。「この一冊を見た」という安心感が本番での自信につながる。 |
まとめ——購入タイミングの最終結論
| 学年 | おすすめの対応 | 版の選択 |
|---|---|---|
| 1〜2年生 | 先輩から譲ってもらう。購入は急がなくてOK | 旧版でOK |
| 3〜4年生 | 臨床実習開始前に購入を検討。書き込み用として活用 | 旧版でもOK |
| 5〜6年生 | 最新版を迷わず購入。発売後早めが安心 | 最新版必須 |
| 研修医 | 学生時代に使ったものを継続活用 | 必要に応じて更新 |
イヤーノートは「直前に詰め込む本」ではなく、積み上げていくほど価値が増す本です。早めに自分の手元に置き、書き込み・付箋・マーカーで育てていくことが、国試合格への最短ルートだと確信しています。
📌 最新版はこちら
イヤーノート 2027(2026年3月7日発売)
※時期によって在庫が限られることがあります。6年生になったら春のうちの購入をおすすめします。
最終更新:2026年4月 ※本記事はAmazonアフィリエイトプログラムを利用しています。商品の価格・在庫状況は記事執筆時点の情報です。最新情報はAmazonの商品ページにてご確認ください。