この記事を書いた人
呼吸器専門医・総合内科専門医として病院に勤務する、医師歴10年以上の「呼吸器内科医パパ」です。2人の子どもを育てながら、当直やオンコールをこなしつつ呼吸器専門医試験を受験しました。
「今年こそ呼吸器専門医試験を受けよう」と決めたのに、気づけばテキストを開けないまま1日が終わる。
日中は外来・病棟・検査に追われ、帰宅後は夕食、風呂、寝かしつけ。
ようやく静かになった22時には疲れ切って勉強できない——。
私も試験勉強前は、そんな日が何度もあり苦労していました。
この記事では、教材の使い方ではなく、「忙しい毎日のどこに勉強時間を入れたのか」を、実際のスケジュールをもとに経験談をもとに解説します。
この記事の結論
- 学習できる日は1日1時間を目標にする
- 毎日ではなく、週合計4〜6時間で考える
- 朝30分を軸に、日中と就寝前の細切れ時間を大切にする
- 当直日・当直明けは、勉強ゼロでも焦らない
- 机に向かう時間だけでなく、日常診療そのものを学習機会にする
ご注意
本記事は個人の受験経験に基づく時間の使い方です。必要な学習時間は、臨床経験、開始時期、得意分野によって異なります。

呼吸器専門医試験の勉強時間は「週4〜6時間」を目安にする
私が目標にしたのは、学習できる日は1日1時間、週の合計で4〜6時間です。
毎日必ず1時間と決めると、当直や急患、子どもの体調不良が入っただけで計画が崩れ焦りが生じます。
週単位なら、できなかった日の分を休日へ回すなど柔軟に調整できます。
子育て中は、どうしても不測の事態が起こるので、少なめに学習時間を見積もることが無理無く試験勉強を進めるコツだと思います。
週4〜6時間を半年間続けると、合計は約100〜150時間は確保できます。
日常的に呼吸器診療をしているので、既存知識を整理し、手薄な疾患やガイドラインを補うために有効に使いましょう!
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机に向かう時間だけが勉強ではない|日常診療を試験対策に変える
忙しい勤務医が、机に向かう時間だけで学習量を増やすには限界があります。
私のアドバイスは、日常診療中も専門医試験を意識して働くことです。
実際の診療を通じて抱いた疑問は、机の上で覚えた知識よりも記憶に残りやすくなります。
診療を学習に変える具体的なアドバイス
- 診療中に疑問を持ったら、その時、または診療後にガイドラインやテキストで確認する
- 検査や治療を選んだ理由を、「なぜこれを選ぶのか」まで改めて考える
- カンファレンスで分からなかった言葉や疾患は、その日のうちに調べる
- 他の医師と議論した内容は、記憶に留める
- 気管支鏡などの検査では、適応・解剖・所見・合併症を試験範囲と結びつける
このように診療を試験勉強と切り離さずに考えると、限られた時間でも知識の吸収効率が上がると思います!

平日日勤日は「朝・日中・夜」の3つの時間帯を上手に使う
平日は、3つすべてで勉強する必要はありません。3つのうち2つ使えれば十分と考えました。
① 朝30分
最も確実な中心時間。新しいテーマ・知識の確認を進めます。
② 日中10〜15分
昼休憩時間に、一問一答問題集、疑問に生じた事を確認します。
③ 夜20分
できたらラッキーの予備枠。
その日の復習だけでも有効です。
| 時間帯 | 主な予定 | 学習時間 |
|---|---|---|
| 6:00〜7:00 | 起床・試験勉強 | 30分〜60分 |
| 7:00〜8:00 | 朝食・子どもの準備・自分の身支度 | ― |
| 8:00〜13:00 | 病棟回診・外来・検査など | ― |
| 13:00ごろ | 昼食・休憩、一問一答 | 15分〜30分 |
| 13:30〜18:30 | 病棟・検査・カンファレンス・書類・入院対応など | ― |
| 19:00〜22:00 | 帰宅・夕食・風呂・家族との時間 | ― |
| 22:00以降 | 余力があれば、その日の復習(少し頑張る!) | 10〜20分 |
夜は、時間外業務で帰宅時間が遅くなったり、子どもの寝かしつけなどで簡単に消えます。
そのため、夜を中心にせず、朝30分を軸にしました。

当直中・当直明けは勉強時間ゼロでも割り切る
当直中は、できれば試験勉強に充てましょう!
時々、急患が来ない落ち着いた当直時間帯があるので、そこが狙い目です。
試験勉強が少しでもできたらラッキーくらいに割り切りましょう。
特に当直がある週の勉強時間は、はじめから計算に入れず、その前後に確保することがポイントです。
| 日 | 目標時間 | 取り組むこと |
|---|---|---|
| 当直前 | 60分以上 | 朝と日中を中心に通常どおり進める。夜もひと踏ん張り! |
| 当直日 | 勉強できればラッキー | 隙間時間を有効活用(例:一問一答問題集を進める) |
| 当直明け | 0分 | 睡眠と休養を優先する |
| 翌日 | 60分 | 通常のペースへ戻す |
当直明けに無理をしても、同じページを何度も読むだけで頭に残りませんでした。
そのため、予め勉強ゼロの日を計画に含めておけば、焦らずに勉強を進めることができると思います。
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休日は家族の予定を先に置き、2時間を確保する
休日は、先に家族の予定を決め、そのあとに勉強時間を計画しました。基本は1日2時間。
4〜5時間確保できれば大きく進みますが、毎週の必須条件にはしませんでした。
私は以下のように時間を確保していました。
- 家族が起きる前の朝の時間
- 妻と事前に相談して確保した1〜2時間
- 子どもの習い事を待つ20〜30分
- 家族それぞれが自由に過ごしている時間
- 子どもが寝たあとの時間
家族には「期限」と「時間」を具体的に伝える
私は妻に、「○月に専門医試験がある。それまで、朝の30分と、できれば夜の30分を勉強に使いたい」と伝えました。
「しばらく勉強したい」ではなく、いつまで、どの時間を使いたいのかを数字で伝えると、家族も予定を立てやすくなります。
妻も了承してくれたので、短い時間を集中して試験対策に取り組むことができました。
試験勉強中に大切にしたこと:
- 家族と過ごすと決めた時間には、原則として勉強しない
- 外食・冷凍食品・惣菜も使い、家事を減らす
- 勉強時間をもらった分、別の時間に家事・育児を引き受ける
- 試験後の旅行や楽しみを家族と決めておく
勉強が進まないときは?
| つまずき | 立て直し方 |
|---|---|
| 朝起きられない | 起床時刻ではなく、就寝時刻を15〜30分早める |
| 木・金曜日に失速する | 気分が乗らない日もあると割り切り、休養にあてる |
| 子どもの体調不良 | 看病の週は休む。どこかで挽回すればよいと割り切る |
| 周囲と比べて焦る | 他の先生たちを意識しないこと |
| 1週間できなかった | 翌週に挽回する |
まとめ|朝30分と日常診療から始めよう
- 学習できる日は1日1時間、週4〜6時間を目安にする
- 朝30分を中心に、日中と夜の細切れ時間を大切にする
- 診療中の疑問を、その日のうちに確認する
- 当直日・当直明けはゼロでもよい
- 休日は家族の予定を先に置く
- 遅れを一気に取り返そうとしない
今日テキストを開けなかったとしても、焦らないことです。
明日の朝30分、あるいは次の診療で生まれた疑問を1つ調べるところから始めれば十分です。
その積み重ねが、試験当日の自信につながると思います。
この記事が、専門医試験を受ける先生方のお役に立てれば嬉しいです!
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