【呼吸器内科の将来性は!?】今後も需要と将来性の高い診療科です!

【はじめに】

医学生、初期研修医、内科専攻医で進路に悩んでいる先生方から、「将来の医師余りと言われている時代に、呼吸器内科医の需要はどうなるのか?」という質問を受けることがあります。

これから将来の進路を決めていく医学生、若い先生方にとっては、将来の需要がどうなっていくのかはとても気になるテーマですよね!

そこでこの記事では、呼吸器内科医の需要と将来性について思うことをまとめます。

この記事は、急性期総合病院で10年以上勤務してきた現役の呼吸器専門医が、経験をもとに記事にするので、皆さんの進路の参考になるはずです!

呼吸器内科は今後も需要が高く将来性のある診療科!

結論からお伝えすると、呼吸器内科は現在も、そしてこの先も需要が高く、将来性のある診療科だと考えています!

ここではその理由を列挙しまとめていきます。

1)多岐の病態・疾患を診療する科

2)総合内科医の要素が強い診療科

呼吸器内科医は、呼吸器疾患領域だけでも、肺癌を中心とした悪性腫瘍、感染症、喘息やCOPD、間質性肺疾患、胸膜疾患(気胸、胸膜炎、膿胸)といった幅広い疾患を担当します。

診療には、がん、感染症、アレルギー、免疫・膠原病分野の最低限の知識が必要です。

そして、他の疾患で色々な治療を受けている患者さんはもとより、人間は生きている間には何らかの肺疾患、肺合併症を経験することがほとんどです。

呼吸器内科医は幅広く全身を診る診療科であり、各内科の中でも総合内科的な要素が強い診療科です。

もちろん専門に特化した医師も重要ですが、全人的に診療をすることができる医師がこの先も重宝される時代は続くと思います。

日常的に全身を診ている呼吸器内科医は、この先も需要が高い診療科だと考えます。

3)患者、家族とのコミュニケーションが重要

医療分野にもAI技術が導入されてきています。AIが取って代わる分野もあると思いますが、医療の基本は「人とのコミュニケーション」です。患者それぞれに生きてきた時間があり、大切にしている価値観があります。私は診療に際しては、患者の想いも含めて判断をしていく必要があると考えています。

呼吸器内科では、患者、家族との関係を築くことが求められます。いくらデジタル化が進んでも、コミュニケーションが必要な職業の需要は今後も求められると考えます。

4)専門性の高い手技がある

呼吸器内科の代表的な手技は、気管支鏡であり、スキルを要する専門性の高い検査です。

この先も、高度な手技が必要な診療科の需要は維持されると考えます。

5)呼吸器疾患数は多い

呼吸器疾患で困っている患者さん、医師は本当に多く、常に需要は高い診療科です。

6)他の専門科医師、コメディカルとの協力が必要

呼吸器内科は、主に呼吸器外科医、放射線科医、病理医と連携し診療をする機会が多いです。他の紹診療科との連携、紹介、診療依頼、相談が多くあります。

また薬剤師、看護師、リハビリ、メディカルソーシャルワーカーなど、多くの職種と連携して診療を行っていきます。

このように多くの方との連携が求められる診療科の需要は高いです。

7)AIでは替わることができない診療科

以上に述べてきたことから、この先もAIに取って代わられない診療科だと考えます。

8)呼吸器内科は医師不足。今後も急な専門医増加が予想しにくい

呼吸器内科は慢性的に医師不足の診療科です。

残念ながら、この先も専門医数が急に増えたり、人気になってくるような診療科ではないでしょう。

おそらく、このまま慢性的に医師不足が続くだろうと思います。

それゆえに、需要は高止まりし続ける診療科だと考えています。

まとめ

この記事では呼吸器内科医の需要と将来性について思うことをまとめてみました。

現役の呼吸器内科医からみて、呼吸器内科は現在も、そしてこの先も需要が高く、将来性のある診療科だと考えています!

これからは、ますます将来性をみて診療科を選ぶことが大切になると感じています!

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