気管支鏡専門医試験は、呼吸器科医が取得を目指す専門医資格の1つです。
ただし、試験勉強を始めようと思っても、試験対策についての情報が少ないのが現状です。
「どのように試験対策をしたらいいの？」「試験対策の情報が少なくて不安だ」
この記事は、このような不安をもつ先生や、私のように日々の忙しい診療と子育てに追われている先生方に向けて、効率的に合格を目指せる試験対策方法を簡潔にまとめました。忙しい毎日を送る先生方の負担を少しでも軽くしたい、そんな思いでまとめました。
「時間がない中でも、要点を押さえて最短距離で合格したい！」という気持ちに寄り添った記事ですので、ぜひご活用ください！
試験概要（2025年度）
日本呼吸器内視鏡学会HPには下記のように試験概要が説明されています。
１．試験問題は日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医試験のガイドライン（気管支鏡テキスト第3版に準拠．学会ホームページに掲載）に基づき一般問題，画像問題が提示される．
２．提出問題すべてに解答する．
３．一般問題，画像問題ともに基準に達した者を合格とする．
また2024年度の試験概要、試験結果は下記の通りでした。2023年度の日時も8月でしたので、2025年度も8月30日です。
例年5月頃に正式な試験日程が公表されています。
参考に2024年度について下記にまとめておきます。
- 日時：2024年8月31日（→台風で10月19日に延期に）
- 会場：ビジョンセンター東京京橋
- 試験時間: 13時30分～15時30分
- 出題数：一般問題60問 画像問題40問（2023年度と変わらず）
- 受験者数：147名
- 合格率：90.5％（2023年度は87.5％）
- 合格基準：一般問題，画像問題ともに，それぞれの最高点の60％以上取得した者を合格
- 最新情報: 必ず日本呼吸器学会の公式HPで最新情報を確認してください
📌 注意：近年「すべての正解を選べ」形式が増加し、正確な知識が求められ、難易度がUpしています。つまり消去法が使えません。
忙しい先生のための効率的学習スケジュール
- 3か月前から開始がおすすめ（短期間詰込みは精神的に負担大）
- 隙間時間に「公式テキストの要点確認」
- 画像問題は「図表・写真部分」を重点的に
- 普段の気管支鏡診療から、専門医試験を意識して公式テキストを参照する
受験者のリアルな声
👤 「1か月前スタートでは本当に大変。 仕事・子育てで平日は学習時間が取れず、週末に追い込み…もっと早く始めるべきだった」
👤 「宿泊ホテルが近隣で取れず苦労。試験日発表後すぐ予約が鉄則！」
👤 「全て選べ形式の問題は、自信をもって選びきれなくて、難しい」
👤 「試験当日は2割くらいは全くわからない問題。 “解ける問題を確実に取る”気持ちで大丈夫！」
私は、1か月半前から始めましたが、仕事と育児に追われ、正直とてもきつかったです。結局、試験本番では“わかる問題をいかに確実に解けるか”に集中しました。遅くとも3か月前には始めた方が精神的にも楽だと思います！
気管支鏡専門医試験対策に必携教材とおすすめ補助教材
📕 公式必須テキスト： 学会指定のテキストです。購入はマストです！普段の気管支鏡診療でも使います！
普段の気管支鏡診療で、テキストの該当箇所を意識的にチェックしておくことが理想です。
📗 補助教材： 気管支鏡ベストテクニック 改訂3版
クライオ、硬性気管支鏡など施設によっては経験できない手技についても試験対策をすることができます！また普段使いでも、ベテラン医師のノウハウ満載で、実臨床理解＋試験対策に最適な1冊です。
学術集会講演は必ず参加・視聴する！
📺 日本呼吸器内視鏡学会の学術集会（年次総会）の教育講演・シンポジウムでは「EBUS」「抗血栓薬管理」「ステント」など重要テーマが扱われます。 「最新トピックの補強」として非常におすすめです。
その他、学会HPにある「eラーニング」も利用しましょう。
まとめ：時間がない中でも合格は可能！
忙しい子育て中の先生、臨床に追われている先生でも、正しい教材・効率的学習を意識すれば十分に合格可能です。
遅くとも3か月前には試験対策を始めることをお薦めします！
📌 重要ポイント再確認：
- 3か月前から計画的学習
- 公式テキスト「気管支鏡テキスト 第3版」を徹底的に活用
- 補助教材「気管支鏡ベストテクニック 改訂3版」で理解を深める
- 学術集会の教育講演、学会ホームページで最新知識補充
👉 まずは公式テキストを入手して計画的にスタートしましょう！
🎯 気管支鏡テキスト 第3版
🎯 気管支鏡ベストテクニック 改訂3版
